Windows環境にWSL 2をセットアップし、Windows上でLinux環境を使用できる状態でご提供いたします。この事例では、CUDA Toolkit を参照可能な形でOpenCVのインストールを行っております。
Windows環境とLinux環境、両方を一台で使用したい場合の選択肢の一つとなります。
以下スクリーンショットは、1枚目がサンプルプログラムをCPU・GPUそれぞれで実行しWSL 2上でGPUを活用できていること、および 2枚目がGUIアプリケーションの実行テストを示すものです (※1枚目の画像のウインドウ上部がCPU実行時のFLOPS、下部がGPU実行時のFLOPSとなります)
WSL 2（Windows Subsystem for Linux version 2) について
WSL 2（Windows Subsystem for Linux version 2）は、Microsoftが提供するWindows上でLinuxカーネルを直接実行できる強力なツールです。従来のWSL(WSL 1)から大幅に改善されており、本格的なLinuxカーネルが含まれているため、高い互換性とパフォーマンスを提供します。
WSL 2の主な利点は、WindowsとLinuxの間でシームレスな操作が可能である点にあります。開発者は、Windows上でLinuxベースの環境を用いてアプリケーションを開発、テスト、運用できます。特にDockerなどのコンテナ技術と組み合わせた場合、開発の柔軟性が飛躍的に向上します。またクロスプラットフォームのアプリケーション開発や、さまざまな開発環境の統合が可能になり、効率的かつ効果的な開発作業を実現できます。
さらに、WSL 2は仮想化技術を活用しており、WindowsとLinux間でハードウェアリソースを効率的に共有します。これにより、パフォーマンスの低下を最小限に抑えつつ、Linux専用のソフトウェアを利用できるため、エンジニアはOSを切り替えることなく複数の環境を管理できます。
LinuxのコマンドラインツールやスクリプトをWindows内で直接利用できるため、システム管理や自動化スクリプトの作成にも便利です。WSL 2を使用することで、Linuxのファイルシステムへのアクセスが改善され、ファイルの扱いがより一層スムーズになります。
