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Advance/NanoLabo で始める第一原理計算
初心者向けチュートリアル

Advance/NanoLabo | 技術情報

第一原理計算 (First-Principles Calculation) は、量子力学の法則に基づいて物質の電子構造や物性を解析するシミュレーション手法です。これにより、新しい材料の開発や物質の特性予測が可能になります。しかし、一般的な第一原理計算ソフトウェア (Quantum ESPRESSO、VASP など) は、コマンドライン操作が難しく、初心者にはハードルが高いという課題があります。
本記事では、直感的な GUI を備えた Advance/NanoLabo を使って、初心者でも簡単に第一原理計算を始められる方法 を解説します。

第一原理計算とは?

第一原理計算 (First-Principles Calculation) は、量子力学に基づいて物質の電子構造や物性をシミュレーションする手法です。具体例としては、以下のような目的で使用されます。

  • 新材料の設計・開発
  • 電子構造の解析
  • 結晶構造の最適化
  • 物性評価 (電気伝導率・磁性など) 

一般的には 密度汎関数理論 (DFT:Density Functional Theory)  を用いて計算を行い、物質のエネルギー状態を求めます。

Advance/NanoLabo の特徴

 なぜAdvance/NanoLabo が初心者におすすめなのか?

第一原理計算ツールには多くの選択肢がありますが、Advance/NanoLaboは特に初心者に優しい設計 になっています。

直感的な GUI

  • コマンドライン不要:マウス操作だけで計算条件を設定可能
  • 視覚的なモデル作成:結晶構造や原子モデルを GUI で簡単に作成

高性能な計算エンジン

  • 並列計算に対応し、高速なシミュレーションが可能
  • GPU・マルチスレッド最適化 により、計算時間を短縮

材料データベースとの連携

  • 既存の材料データを活用してスムーズに解析を開始
  • 実験データとの比較が容易

Advance/NanoLabo を使った第一原理計算の流れ

【ステップ 1:ソフトウェアのインストール】

まず、公式サイトから Advance/NanoLabo をダウンロードし、インストールします。
>>>ダウンロードページはこちら

システム要件

  • OS:Windows / Linux
  • メモリ:8GB 以上推奨
  • GPU:NVIDIA CUDA 対応(推奨)

【ステップ 2:モデルの作成】

(1) ソフトウェアを起動

(2) 新規プロジェクトを作成

(3) 結晶構造や原子モデルを構築

- 内蔵データベースから既存の結晶構造を選択
- 手動で原子の配置を調整

ポイント
既存の材料データベースを活用すれば、モデリングの手間を省くことができます!

【ステップ 3:計算条件の設定】

(1) 計算手法の選択

- DFT (密度汎関数理論) を選択
- 擬ポテンシャルの設定 (LDA/GGA など)

(2) セルサイズ・境界条件を設定

- スーパーセルのサイズを適切に調整

(3) 収束条件の指定

- 計算精度と収束条件を設定 (収束しない場合は精度を調整)

ポイント
高精度な解析を行いたい場合は、収束条件を厳しく設定しましょう。

【ステップ 4:計算の実行】

(1) 計算ジョブを設定

- 並列計算を活用し、計算時間を短縮
- GPU を利用すると更に高速化

(2) 計算を開始

- 実行ボタンをクリック
- 計算の進行状況を確認

【ステップ 5:計算結果の解析】

(1) エネルギー準位の確認

- 安定した構造かどうかを判断

(2) バンド構造の可視化

- 導電性や半導体特性の解析

(3) 状態密度(DOS)の解析

- 電子の分布を確認し、材料の特性を予測

ポイント
Advance/NanoLabo の 可視化機能 を使えば、データをグラフで直感的に理解できます!

よくある質問 (FAQ)

Q1. Quantum ESPRESSO や VASP との違いは?

ソフトウェア 操作性 計算速度 商用/無料 代表的な用途
Quantum ESPRESSO 難しい 普通 無料 材料科学全般
VASP 難しい 高速 商用 半導体・触媒解析
Advance/NanoLabo 簡単 非常に高速 商用 初心者向け GUI

Advance/NanoLaboは操作が簡単で、高速な計算が可能!

Q2. 収束しない場合はどうすればいい?

  • 擬ポテンシャルの選択を変える
  • k点メッシュの設定を見直す
  • 収束条件の許容値を調整する

Q3. 初心者でもすぐに使える?

はい!Advance/NanoLabo は直感的なGUI を搭載しているため、第一原理計算の経験がなくてもすぐに使い始めることができます。

まとめ

Advance/NanoLaboの強み

Advance/NanoLabo を使えば、初心者でも簡単に第一原理計算を始められます!

  • 直感的な GUI で初心者でも扱いやすい
  • GPU・マルチスレッド対応で計算が高速
  • 既存の材料データベースと連携できる

第一原理計算を始めたい方や、既存ツールの操作に悩んでいる方に最適な選択肢です!

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